読書 英語学習の科学

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書店で気になったので、買いました。それの感想。

 

 

なぜ気になったか

英語学習は大小さまざまに乱立しており、各学習法で食い違うところが多いです。たとえば、文法不要論や英語は強弱ありなしなどです。TOEIC高得点者ブロガーや個人経営の英語指導者の「私流」が流布されており、「言ってることがみんな違うなぁ、確固とした答えが欲しい」と思ってました。そこでこの本です。それぞれの専門家が被験者にいろいろさせてデータをとっているので、これは信ぴょう性が高そうだと思ったわけです。

 

そもそも英語の勉強法は求める目標、それに付随するスキルについて、個々人がアレンジする必要があり、勉強法は勉強者の数だけあります。つまり私流は参考にとどめる必要があります。私も私流をまねていろいろやりましたが、結局マッチせずに途中でやめました。

 

この本は私の英語勉強法の効果を研究者が測定したものが載っているので、有益と判断しました。以下から私が目から鱗の箇所を取り上げます。つまり有益な個所は各々異なるので、勉強法で疑問がある人は一読の価値があると思います。

 

単語学習

単語学習=単語帳の暗記は効果が高い、が、それだけだと流石に話せるようにはならない。

 

多読についても言及されています。多読勉強法は「たくさん読んでいるうちに覚える」というものですが、高頻度で出会わないものは覚えられないので、単語帳での暗記は効果あり。ただ文章に盛り込まれていて、どういう使われ方をするかも覚える必要があります。つまり単語だけ覚えず使われ方も覚えるのも大事ということですね。

 

発音学習

目指すべきは聞き取りやすい英語。ネイティブ並になる必要なし。

 

日本語訛りの英語でも聞き取りやすければよい。ということで、聞き取りやすい英語、アクセント(内容後を高めの音程にする)、内容語を長めに言う。強弱(機能語は弱く、内容後は強め)を意識するとよいとのこと。これ買いました。S/TH, B/Vが日本語話者は困るのでそこを重点的に強化するのもよいとも。

 

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リスニング学習

シャドーイングにより音声知覚(単語の音を知覚する)を鍛える。意味知覚(内容を理解する)は音声を句、節で区切り、丹念に繰り返し聞いて理解できるようにする。

 

というわけで、シャドーイングがよさげなので、Oxford Reading Clubの6か月利用を開始してます。あまりやれてませんが。。

 

まとめ

この本にはQ&A形式でよくある疑問に回答があるので、勉強法で悩んでいる人には有益だと思います。あとはやるだけですね。