読書 人生相談を哲学する

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これを読んだので、感想。印象に残った、または、なるほどと思ったところだけ。

 

コラム1

自殺について

「自殺で終わった人生であっても尊い。自殺が悪であるなら、自殺で閉じる人生も悪。よって自殺で終わっても、いい人生でありかけがえなく尊い」この考えなかったですね。自殺=なくそう、という発想しかなかった。自殺はなんだか悲しいという一面的な考えしかなかった。

 

永遠はどこにあるのか

愛する人と過ごす時間が永遠であればよい、愛する人と過ごす感覚に満たされた時間は永遠に宇宙に刻まれるし、永遠に残る」

 

Q9. いろいろなことに興味があり、大学受験が迫ってきているのに、進路が決められない。

詳細省きますが、「夢は形を変え人生を照らし続ける、老人さえも夢を持つ」がいい言葉ですね。確かにみんな叶えられなかった夢があって、時間とともに夢は変化していくなぁと、変化してゆく夢によって生きてるなぁ。

 

Q12.サラリーマン生活になじめず、退職→自己実現できる仕事はないものか。

仕事と自己実現は切り離して考えてもよい。ただ仕事は工夫次第でやりがいを見いだせる。

 

Q14. 楽して儲ける仕事に就きたい中学生、教師に戒められる。

中学生が将来の夢、どんな職に就きたいかを問われ「楽して儲ける仕事」というと教師に怒られたそうです。森岡先生の回答は、

楽して儲ける仕事に就きたいという発想は別に悪くない、ただ楽をするための苦労(そのシステムを維持する)はおそらく消えない。

 

まとめ

新聞の人生相談欄へのお便りに対して、哲学者からの回答を書籍化。紙幅のため、答えれきなかった部分を加筆。人生相談の性質上、質問者の個人的な悩みなので、前半は自分に当てはまらない質問が多く、さらっと読んでました。後半はなるほどと思うところが多かったですね。巻末におすすめ本、映画が記載してあったので、時間を見つけて閲覧したいところ。