以前書いたETFと投資信託の比較です。ETFは株式と同様に購入売却の値が一致すれば即座に約定(売買成立)されます。この特性により、守備力が高いと思っています。
守備力が高いとは、マーケットが暴落した場合も逆指値(〇〇値になったら売る)を入れておけば、損失を抑えられるという意味です。投資信託はこの様なリアルタイムでの約定はできません。売買を注文すると2営業日後に精算される感じです。
またリアルタイム約定を利用すれば、「上昇トレンドに乗った買い、ある程度利益が乗ったら売り」を繰り返せば、つまり自動売買をすれば、利益をちょこちょこ積み上げられると思ったわけですね。イメージ的にはトラリピに近いです。ヒントは日経225(先物取引)で、これは証拠金制度で現物の売買はせず、差額だけ手元に残る、あるいは減ります。詳細は省きますが、かなり色々な買い方が出来ます。Aの買いが約定→Bは10%上昇したら売るの様なことが出来ます。
そこでETFの自動売買が出来る証券会社を探しました。売買するETFはVTIで、VTIを自動売買出来る証券会社を探しました。探したのですが、なかったので、日本円で購入できるETFで代用しようと思いました。
上場インデックスファンド米国株式(S&P500) (1547)
このS&P500のETFは日本円、かつ東証で購入出来ます。次にこの1547を自動売買が出来る証券会社を探すと以下が出てきます。特にAuカブコムは特許を取った注文方法がかなりあり、いいと思っていました。松井証券もまずまずでした。
ここで念のため、出来高を調べます。出来高とは売買の成立数です。これが多いとすぐに売買できまし、出来高が少ないということは売買成立確率が低くなるので、購入する場合は注意が必要です。
ちなみに本家はというと
ここで出来高が48,110を見て、出来高が少ないと判断し、1547の自動売買は諦めました・・・。振り出しに戻ります。。
原点に立ち返り、「外国株 自動売買」でしばらく検索すると、マネックス証券が出てきます。
これは私の探していた条件に合致してました。
- VTIを取り扱っている
- 自動売買可能(逆指値、親発注->子発注なども可能)
さらに色々調べるといい条件ばかりが出てきます。
- プレ、アフターマーケットで売買可能(ただ出来高は少ない)
- VTIの売買手数料は約定後、キャッシュバックされる
- 売買日数を最大90日出来る。
- 両替手数料が無料(円=>ドル)
プレ・アフターマーケットはその名の通りでマーケットが開く前、閉じた後に売買可能です。プレマーケットでVTIを安く買えた事もあります。
マネックス証券での発注条件
発注は幾つかやってみました。
指値発注(親)、約定したら5%下落したら売る。
169ドルで購入し、約定価格より5%下落したら売るという注文です。トレールストップとは価格が上昇するとそれに伴い売却値も上昇します。以下はマネックス証券からの拝借した図です。
発注日注文90日(GTC)は約定されなければ90日発注を保持します。これはプレ・アフターマーケットは含まれません。本当はプレ・アフターを含む90日(GTC+)をやりたいのですが、トレールストップを選ぶとGTC+は選べません。エラーになります。ただトレールストップでの売却を仕掛けておけば、急激な下落が来ても資産を守れます。
指値
普通に指値もやってました。結局これを一番やってたかもしれません。プレマーケットで何度か安値で買えてます。指値+90日(GTC+)は安値で仕掛けて、放置が出来るのでいい感じです。
トレールストップの弱点
資産保全の面ではいいのですが、弱点があります。これは売却後、いつ買うかが迷うということです。「もっと下がるかもしれないから待とう」「今買った方がいいのか?」と迷っているうちにドンドン値上がりしてしまいました。
特にインデックスに連動するVTIの様なETFは自動売買は不要という結論です。「長期で見ると値上がりする」からですね。では購入も仕掛けておけばいいと思うのですが、私には価格の予想ができず諦めました。
結論
VTIをマネックス で売買しての結論をまとめます。
- 自動売買はうまく使えば、資産を守りつつ売買可能
- 再エントリー(購入)も仕掛けておけば、完全に自動化できる
- 90日間、注文を保持できるので、毎日見る必要はない
- 条件は限られるけど、プレ・アフターマーケットでも売買可能
- インデックス連動型ETFは売る必要ないので、自動売買の良さを活かせない
- 90日で発注期限が切れるので、そのタイミングで再度発注が必要
VTIは値動きは激しくないので、自動売買には向いてませんね。あと配当金にかかる税金、再投資の効率を考慮すると「楽天VTI」でいいな・・という結論に達してます。※すでに売却済み。