NISA
NISAは少額非課税投資枠です。日本版のISAなのでNISAとなったそうです。ISAはイギリスの非課税投資枠ですね。
NISAの要点
NISAは特定口座と異なる点があります。
長所
- 年間投資枠は120万円
- 投資枠は翌年に持ち越せない
110万を使って10万を翌年に持ち越して、130万は使えません - NISAの期限は2023年まで。2023年に購入分は2027年まで非課税
もちろん短所もあります。
- 株式売買の損益通算不可能
- 期限は5年で何もしないと特定口座(一般口座)に移動される
- 評価額がマイナスの状態で非課税枠が終わると課税される
例えば100万で株を購入して、5年後に80万になって特定口座に移ると評価額が80万円スタートになります。これが90万円になった場合プラス10万円分に課税されます。 - NISA口座は特定、一般口座とは別口座になる
ただ現在証券口座を申し込む場合、NISA口座も開設するかどうかヒアリングされる事が多いです。 - つみたてNISAというのもあって、違いがわからない。
- NISA口座は一人一口座、よって証券口座が複数あっても複数作成不可能。証券会社を変更したい場合は移管手続きが必要
- つみたてNISAとNISA口座を同時保有することはできない、どちらか一方のみ利用可能
つみたてNISA
要点を以下にまとめます。
- 非課税期間は20年間。最終年は2037年。2037に購入したものは2057年まで非課税
- 対象は金融庁が選んだ投資信託とETFのみ
ノーロード(売買手数料無し)
投資対象分散されていること
満期がないこと
信託報酬が低いこと(0.5%以下)
※これらが主な条件 - 1年の投資枠は40万。繰り越しは不可
- ロールオーバーはできない
NISAは非課税期間が終わった場合、ロールオーバーという手続きをするとさらに5年間非課税になります。ただNISAは2023年までなので、これから購入する分のロールオーバーはできないはず - つみたて購入のみ、スポット購入はできない
つみたてNISAは「これから投資を始める+投資資金があまりない」方にとても適しています。NISA、つみたてNISA共にいつでも投資信託やETFを売却して現金化できます。
特定口座(源泉徴収あり)
ここまで読むと「NISAかつみたてNISAが最強」となるのですが、資金が多少ある人はNISA枠から溢れる分をどうするか迷いますね。そこで利用するのが特定口座(源泉徴収あり)です。
NISAと違い、売買益や配当には課税されます。売買益が発生した時点で税金が引かれて入金されます。つまり100万円の利益だとざっくり80万円が入金されます。配当も同様に税金を引かれて入金されます。
源泉徴収されるため、確定申告による納税は不要です。ここはメリットですね。
特定口座(源泉徴収なし)と一般口座
この2つは源泉徴収による課税はされません。よって確定申告による納税が必要です。ただ納税が翌年になるので、一時的ではありますが手元に現金が残ります。短期的にでも現金が欲しい場合は嬉しいですね。
まとめ
それぞれの口座と利用方法をまとめます。
NISA
2023年まで非課税、年間120万の投資枠。株やETFも購入したい人はこちらを利用すると良い。ただ売却しても投資枠は復活しないので、短期で売買する場合は特定口座との併用になります。
つみたてNISA
株やETFの購入せず、投資信託のみ利用の場合はこちら。これから投資を始める人向け。投資枠は年間40万で、スポット購入は出来ない。
特定口座(源泉徴収あり)
NISA、つみたてNISA枠を超える投資資金がある場合は、こちらも使う。損益通算できることがメリット。損失が出た場合は、確定申告をしておくと翌年以降の利益と相殺できる。ただし3年間毎年確定申告する必要があり。利益が出ている場合は、確定申告不要。
特定口座(源泉徴収無し)・一般口座
源泉徴収されないので、一時的に手元に現金が残るが、確定申告による納税が必要。