昨年の秋に読んだ ”ゲームセンターCX 作家岐部の挑戦”の感想です。
Amazon、その他で購入可能です。紙、電子書籍もあります。私は図書館で借りました。だいぶ時間が経っているので、間違っている箇所もあるかと思いますが、ご了承ください。
冒頭〜構成作家へ道筋
最初はスーパーだかのオープニングスタッフとして、社会人をスタートします。が、上司がパワハラしてくる人で辞めてしまいます。日々家で鬱々と過ごしますが、ふとゲームショップによりレトロゲームを大人買い。この楽しさからディレクターへのベクトルが現れます。
割とサラッと書かれているので、私はそこまで重く感じませんでした。
駆け出しの構成作家へ
当初はお笑い好きということもあり、劇場で台本を書いていたようですが、全く採用されず。何度か持ち込んでいくうちに、劇場の人にゲームセンターCX(仮)の企画会議に誘われます。そこで番組のタイトルが決まるのですが、有野さんをキャスティングするのは岐部さんの鶴の一声でした。
企画会議に参加しているときは先輩の構成作家のアイディアに圧倒されていて、岐部さんもこういう時があったんだなと思いましたね。
番組開始(内幕)
中盤以降は番組が始まって、各キャラクターのやりとりが描写されています。番組ファンとしてここは楽しめます。また一番感銘を受けた箇所もここにありました。
確か女性AP?の方が、AD浦川くんに注意をしていた場面。
#浦川氏が番組で使う小道具を購入してきて
AP氏「これ(小道具)もっと安く購入出来たんじゃないの?ADは1円でも安いのを探すのも仕事のうちでしょ」
浦川氏「すみません・・・・。」
岐部氏「(それはADの仕事ではないのでは?)」
他にもこの手の場面がありました。確か「うちの番組はそんなに予算ない」とプロデューサー陣に忠告したり、納期が遅れそうな時に急がせたりしてました。
私もこういう場面によく遭うのですが(注意される方)、今まで正直「うるさいなぁ」としか感じていませんでした。が、岐部さんは他の視点を持っており、
「こういう役割も必要だよ」
!! その発想なかった!確かにこういう人(役割)がいないと色々なものがズルズルになってしまいますね。非常に勉強になりました。会社組織に属しているとみんな感じるのかな?
総評
ゲームセンターCXファンは楽しめると思います。ゲームセンターCXを見たことがない人は楽しめないかな・・。昨年秋は結構本を読んだんですが、心に残っている一冊です。 重くなくてちょっと楽しみたいくらいの時にはちょうどいいですね。